ハマヨシちゃんが声をかけるとケースケ君が叫びました。
「会話したら声を奪われてしまうで!」

そう言った時はすでに遅く、ハマヨシちゃんは声を出せなくなっていました。

ハマヨシちゃんは武器を持っていません。
呪文を唱える以外には魔女を倒す手段を知らなかったのです。

ハマヨシちゃんは焦りました。
“どうすれば私は魔女を倒すことができるだろう”
そう考えた時、ハマヨシちゃんは気づきました。

ここはとても悲しい空気が漂っていた。その空気は魔女の気持ちそのものではないか?と

なんて都合のいい考えだとも思いましたが、戦う武器もない、呪文も唱えることができない、高い塔の上で逃げることもできない状態では他に何をする手段もありません。

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