ハマヨシちゃんは声がでない状態で「一緒に飲もう!」と誘いかけるように一生懸命身振り手振りをしました。
魔女は悟ったのか、驚くことに涙をポロポロと流しました。
その涙は周りが明るくなるほどに光り、外へと広がっていき、そして世界全体を明るくしました。
ハマヨシちゃんの声もでるようになっていました。
魔女は魔女でなく、もう一人のハマヨシちゃんの姿(着ている衣装も一緒)へと変化していました。
「ありがとう、私は時の魔女ではなく、本当は、私はあなたの影なの。いつも貴方の見えないところで、気がついてもらえず、一人でいるのがさびしかったの。貴方がお誕生日で祝ってもらって幸せになるのが羨ましくて1月15日を消してしまったの。でも、もうさびしくないわ。今、貴方とこうやって一緒になれたから。」
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