「その小菊をこちらに戴きましょう。」 ハマヨシちゃんは、はっとして振り向きました。そこには巫女様が立っていました。 ハマヨシちゃんは、なぜか名残惜しい気がして、少しためらいながら小菊を渡しました。 巫女様は、小菊を受け取ると、「ハマヨシちゃん、残念ですが、この時空にはパズルはありません。時空の狭間には、最初にいた所から帰ることが出来ますよ。菊の花があなたを導いてくれるでしょう。旅の御無事をお祈りしております。どうぞお気を付けて。」と、告げました。
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