お母さんが、
「ハマヨシちゃん、おうちに帰ろうか。」
と、言いました。

小さなハマヨシちゃんは、
「お兄ちゃん、また遊ぼうね! バイバーイ! またねー! バイバーイ!」
と、言いました。

そして、お母さんとお父さんと、手を繋いで、参道を帰って行きます。
小さなハマヨシちゃんは、途中で何度も立ち止まっては振り向いて、小さな手を目一杯振ります。
男の子も、その度に手を振ります。

ハマヨシちゃんも、男の子の横に立って、幼い自分を見送りました。
やがて、小さなハマヨシちゃんの姿が見えなくなりました。

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