はっと気がつくと、ハマヨシちゃんは自分のベットの中でふとんをかぶっていました。
いつもの風景といつもの朝でした。

外から声が聞こえてきます。

「ハマヨシちゃん!
お誕生日おめでとう!」

ベットから飛び起き、窓へと向かおうとした時、いつもの日めくりカレンダーが目に入りました。

ゆっくりと近づき、14日のカレンダーをめくると・・・・・そこには15日の日付がありました。
今までのことが全て夢のように思えました。

だけどハマヨシちゃんの胸には金色の鍵がぶらさがっていました。

そして振り返った場所にはちょっと古めかしいけれども、なんとも暖かい感じのする素敵な宝箱がありました。

夢じゃなかったことを確信したハマヨシちゃんは、自分の中にいるもう一人のハマヨシちゃんへと言いました。

「お誕生日おめでとう」

そして、みんなが呼んでいる外へと走っていきました。

次へ