どれ程の時間が経ったのかは分かりませんでしたが、茸ぽんとケースケ鳥はクタクタに疲れるまで、特訓をしました。
茸ぽんは何だか充実感のある顔をしています。

「オラ、何だか勇気が湧いてきただす!彼女へもう一度プロポーズしてくるだす!!」

茸ぽんはそう言い残し、雨の中走っていきました。

ケースケ鳥はヘロヘロになりながら、右翼を挙げて
「頑張りぃや〜!あんさんなら、大丈夫や・・・!」
と、茸ぽんの背中に向かって言いました。

ハマヨシちゃんも、大きな声で
「頑張れー!!きっと、大丈夫だよ!!」
と、叫びました。もうその頃には、茸ぽんの背中は、雨の中に消えていました。

ハマヨシちゃんは、それを見送ってからケースケ鳥に歩み寄り
「お疲れさん。ありがとね。あいつ、元気になって良かったね。」
と、優しく笑って言いました。ケースケ鳥が少しだけ照れながら笑いました。

「さて、様子を見に行くか。」

そう言って、ハマヨシちゃんは、ケースケ鳥を抱きかかえて歩き出しました。

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