「とにかくお店に入りましょう。」

お店に入ったハマヨシちゃんたちは椅子に座り、お茶を注文しました。

「私はハマヨシ。こっちはケースケ鳥。私たちは1月15日を取り戻すために旅をしているの。坊や、名前は?」

「チョットといいます。」

「どうやって鬼の封印解いたの?」

「僕、知らないよ。鬼が封印されているという洞窟で探検ごっこをしていたら、急にピカッと光って、気がついたら鬼が立っていたんだ。
封印を解いた僕には何もしないけど、他の人には、物を盗んだり嫌がらせをしたりしてるんだ。」

それを聞いたハマヨシちゃんは
「もしかして1月15日がなくなってしまったから封印が解けてしまったのかしら?だとしたら私のせいだわ。」
と不安になりました。

「それより、あの鬼はどないしたらやっつけられるんやろ?」

ケースケ鳥がそうつぶやくと、チョット君が言いました。

「それは・・・ハシという道具を使って豆をつかむ競争をするんだ。それに勝てば鬼は封印されてしまうって、昔、父さんに聞いたことがあるよ。
でも、ハシってどんな道具なのかわからないんだ。」

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