6月12日 Sakura Cafe ミニミニライブショウ5 レポート

「サクラ大戦」シリーズのキャラクタ専門店「太正浪漫堂」で行なわれたライブショウのイベントレポートが掲示板に投稿されました。サイトへの転載のご連絡をさせていただいたところ、詳細なレポートをわざわざ書き直してくださいました。ありがとうございます。

投稿者 : GARAさん

SakuraCafeミニミニライブショウ5
田中真弓『カンナ』を歌う!?笑う!?喋る!?<2回目>

に行ってまいりました。

時は2004年6月12日(土)
場所は池袋・太正浪漫堂「SakuraCafe」

私が当選した席は、柱を囲んだカウンター席のような感じで、「メインステージ」が柱に半分隠れて見えるような状態でした。
代わりに柱部分には小さなモニターが付いていまして、これでステージの隠れた部分様子が見られるようになっているようです。
あと、もう一カ所客席の中心辺りに「サブステージ」があって、ここは本当にすぐ横でどきどきしました。

軽食に沖縄のドーナツ「サータアンダギー」とドリンクを頂いて開場を待つ間、店内ではずっとカンナさんの歌(♪考える足〜赤鮫クンいらっしゃい〜島風〜猫踊り〜小金持ちは金持ちだ〜灼熱ブギ〜愛はダイヤ〜南風GOGO〜)が流れていました。

開演時間になり、お店のスタッフの方がご挨拶をされた後、モニターに沖縄の綺麗な海の映像が映し出されると元気良く「南風GOGO」が歌い出されます。

歌が始まると、メインステージにスポットが当たり、真弓さんのお姿が。

そこで一小節ほど歌うか歌わないかの間にサブステージに移動されました。

金色で大きなリボンをあしらった可愛らしいドレスに、金とパールが入ったようなイヤリング・ブレスレット・ネックレスの「3点セット」、そして金のハイヒール。
とてもキュートです。

間奏に入ると

「ようこそおいで下さいました。田中真弓でございます〜」

と右・左と色んな方向を向きながらご挨拶。
続いて 丁度サブステージの真後ろにいらっしゃる立ち見席の方々に向かい、腰に手を当てながら
「立ち見の方、お疲れさまです。でも私も立ってますからフィフティフィフティですね。」
とお声をかけたり、
「4回ステージがあって、4回とも違う衣装にしようと思ったんですけど、この衣装はこのライブに果たして合っているのでしょうか。」
なんておっしゃって客席の笑いを誘います。

「このドレスはうちの劇団『おっ、ぺれった』の釘宮由希から借りたんですけどね」

と手で示す先を見ると、「おっ、ぺれった」の釘宮さんと瀧沢千秋さんがすぐ後ろの席に座っていらっしゃいました。

最後にまたメインステージに移動された後、
「この歌後奏長いですね。もうすぐ終わりますね」
なんておっしゃりながら歌が終了。
真弓さんの姿はステージから消えて場内は暗くなり、モニターの黒い画面に白く大きく「休憩」という文字が映し出されています。
そして場内に流れる真弓さんのアナウンス。

只今より、20分間の休憩です。
田中真弓と桐島カンナの一番のギャップは身長だ思っているあなた。それは間違いです。
一番のギャップは年齢です。
桐島カンナは「灼熱ブギ」と「南風GOGO」を続けざまに10回歌っても「屁のカッパ」ですが、田中真弓は息も絶え絶え、酸素吸入が必要となります。
2回目の休憩は20分ですが3回目以降はどうなるか・・・

休憩時間、残り18分37秒です。


もちろん場内は爆笑です。
その時メインステージからピンクのエプロンを身に着けた真弓さんが「嘘ですよ」と再登場。

今回の「ミニミニライブ」と言う「ミニミニ」の名称が嫌味だと広井さんに言ったら、「みんな付いていたと思います」と言われて。見たら本当にみんなついてた。
という話をされ、みんな「○○、●●を歌う」というタイトルが付いてるけど、何度も何度も歌っている歌でもすぐ歌詞忘れてしまうので歌わない方がいいし・・・
と今回ライブを行うにあたり桐島カンナとの共通点を探されたのだそうです。

その中で「子供好き」という共通点を見いだされたとのことで(この時、モニターには「サクラ1」のミニゲーム、「オー迷子ッド」が映されていました)20年近く携わっていらっしゃる「幼児教育」の事をお話になりました。

元々はご自身にお子さまが出来たことがきっかけだったこと。
それで近所の保育所などにお話をしにいくようになったこと。
やがて他からもお話の依頼が来るようになったこと・・・

守備範囲は3歳から6歳だけど年少さんは難しいなんてお話もされていました。

そして、ここでエプロンシアター「1丁目のドラネコ」。

もちろん客席全員参加です。
さすがに「大きいお友達」からはとまどいの声もあがりますが、
「参加しよう!分別のある大人!」
「協力しよう!するんだ!」
とのカンナさんらしい強い引率力で手遊びが始まりました。

最初はエプロンに付いている3つのポケットのどこにネコのアップリケを隠したかを子供に当てさせるもの。
立ち見席にいた小五の女の子がメインステージに招かれ、そこで目をつぶって待っている間に、立ち見席客が3番目のポケットにアップリケを隠します。
女の子には聞こえないように、指を3本立てて声を出さずに「3番!」と客席に知らせながら真弓さんはメインステージへ。
「さて、どこに隠してあるでしょうか。」
と聞くと、やはり膨らんでるからわかりますね
答えは「3番」
すると突然真弓さんが

「3番じゃないもん!3番じゃないもん!」

と大きな身振りで踊り出し・・・
「1番でした!」
と1番のポケットからアップリケを取り出します。

3つのポケットは中で繋がっていて、揺さぶって移動させるという遊びなのですね。

対して女の子は「3番の所に見えてたもん!」と負けていません(^^)

「いやいや。もう5年生なんだから」と真弓さんも苦笑い。
女の子は真弓さんのサイン入りカンナクリアファイルをプレゼントされました。

その後は、「1丁目のドラネコ」の手遊びを全員参加。
ネズミ役の左手人差し指を相手が作った右手の輪に入れ、自分の右手に作った輪には相手のネズミである左手人差し指が入ります。
真弓さんの合図でネズミは輪から逃げ出し、輪はネズミをつかまえなければいけません。
反射神経が試される手遊びですね。
まずは隣の席の人とペアで。
「知らない人でもお友達になって下さい」
みたいな感じで。
合図のタイミングは真弓さん次第。終わった後は「両方成功した人〜?」と聞かれました。

2回目は両隣の人と一列に繋がるような感じで遊びました。
こちらは終わった後に「1回目も2回目もダメだった人〜?」と聞かれて、手を挙げた人は
「トロい人いますね〜(笑)」
なんてちょっとキツイ言葉のプレゼントが。

続いてもう1つ手遊びをということに。
個人的には客席の雰囲気も凄く和んで良い感じに思っていたのですが

「こういうものと諦めてください。歌うと歌詞ボロボロになるから歌わない方がいいんです。」

なんて真弓さんがコメントされます。

続いては「片づけマン」です。
歌の最後「ビ〜ムシュワッチ!」の時にとる3種類のポーズ。真弓さんと同じポーズを取ると負けです。

小さい子にはなかなかわかってもらえなくて、同じポーズなのに「勝った勝った!」と喜んで最後まで残っっちゃう子がいるけど、みんなは「分別のある大人」ですからね。とのこと。
最後まで勝ち残った6名には、水曜日に真弓さん自らが隣の「太正浪漫堂」でお買い求めになった「カンナグッズ」にサインを入れてプレゼント。
座ってる面々も起立を求められ強制参加。
「テーブル席の人は負けたら座ってください。立ち見の人は止めてください」
とのことでした。

そのままサブステージで真弓さんのお話が続きます。

お話はまず真弓さんが「サクラ大戦」で覚えたこと。
それは「隣の人」の踊りを見ることだそうで、隣の人の踊りを見ながら踊っていると当然ダメ出しをされてしまう訳ですが、市川春猿さんに「一方だけを見るからダメ出しをされるのよ。両方交互に『あ。どうも〜』『あ。どうも〜』って見てればいいのよ。」と教えられたというお話。

続いて「休憩ショウタイム」で陶山章央さん、西原久美子さんと一緒に始めたジャグリングの話。
最初真弓さんは「欽ちゃんバンド」のようにカスタネットやハーモニカなんかでゲキテイを演奏するなんて事を考えていらっしゃったそうなのですが、ジャグリングを始めたら3人ともすっかりはまってしまい、特に陶山さんはそれで女の子を口説いているなんて暴露話も披露されていました。

ここで真弓さんのジャグリング披露です。
用意されたのは3種類の大きさが違う柑橘系果物。
パス3回までOK。なんて前置きが付きながらも見事成功でした。

続いて、最近モノマネが得意なんです。と「丘菊之丞」さんの真似で

「琴音さん琴音さん琴音さ〜ん!」

とおっしゃりながらメインステージの方へ移動していかれます。

すると

そのお声にハモるように

「琴音さん琴音さん琴音さ〜ん!」

と菊ちゃんの声が聞こえてきて・・・

メインステージに立った真弓さんの横から菊ちゃんこと松野太紀さんが登場!


服装は八犬伝Tシャツなのですが、かつらがすごい。
「引田天功のよう」という真弓さんの表現がまさにピッタリです。
目には真っ青なアイシャドウ。そしてピンクのルージュ。

ちなみに頭のかつらは帝劇地下の配管を繋げ合わせて作ったものだとか。
そして履いていらっしゃるスカート。
私の場所からはよく見えなかったのですが、同じく以前の「サクラ大戦」Tシャツを改造して作った品なのだそうです。
真弓さんが「下もみんなに見せてあげてよ」
とおっしゃるのですが、草履履きなので足が上げられないんだとか(^^ゞ

そしてここで歌です。

博品館劇場で一度だけ歌われたという松野さんの「さくら」を是非ここでもう一度みなさんにということで、「さくら」を2コーラス歌われました。
この間真弓さんは下がってしまわれ、デュエットで聞きたかったのでちょっと残念。
松野さんの方は歌の途中で前の席の方の膝に乗ったりキスしたり(フリだけですが)と色っぽさ炸裂です。
客席から「可愛い!」との声が上がると
「もっと言って頂戴」
さらに客席からは「可愛い!」「菊ちゃ〜ん!」
と声が続き、松野さんも「呼びかけだけはいらないわ」「『菊ちゃん綺麗』とか『菊ちゃん可愛い』とか言って頂戴」など暴走入り始めます。
やがて「田中真弓より可愛い?」と客席に聞いたところで真弓さんがステージに再登場。

ちなみに真弓さんは松野さんと普通に話したいらしいのですが、松野さんがあくまでも「菊ちゃん」のしゃべりを貫き、松野さんの話を出すと
「そういえば『松野太紀(ふとのり)』さんって方とよく似てるって言われます」
とはぐらかしていらっしゃいます。

が、先ほどの歌の最後からかつらが外れそうになっていて、とうとう外してしまわれました。

ここで真弓さんが
「もう普通にしゃべっていい?」
と。
松野さん自身も普通に話し出すのですが。そうするとこのメイクが恥ずかしいんだと困っていらっしゃいました。

メイクの話が出たところで真弓さん。

「このメイク見るとこの間の公演思い出すんだけど・・・」

と、先月の「おっ、ぺれった」ラストシーンでの松野さんの役の話を少し。
客席にも「見た人〜?」と問いかけられ、ちらほらと挙手が見られました。
いや、ホントにまんまでした(^^ゞ

ようやく普通に話し出された松野さんと、「もう長い付き合いになるんだ」と言う話を。
歌謡ショウでももう7年。そしてその前はラジオ番組「アニメトピア」で、松野さんがまだ可愛らしい学生服の中学生だったころからよく一緒に遊んでいたという話をされていました。

そして「さすがの猿飛」と言う番組でも一緒だったとの話になり、
松野さんが「肉丸先輩〜!」と服部くんを。
さらに主人公の肉丸役を三ツ矢雄二さんが・・・と真弓さんがおっしゃると、松野さんが
「魔子ちゃんの作った○○(聞き取れませんでした)美味いうま〜いv」
と、これがまたよく似たモノマネでご披露。
その後真弓さんも「魔子ちゃんの・・」の台詞をモノマネで聞かせて下さいました。

そしてヒロインの魔子ちゃんを島津冴子さんが演じられていたことを話した後、
「私は肉丸君の家で飼われている『豚』の役でした」
とおっしゃると客席から笑いが上がります。
そして「忍豚って役で、いつも最後に弁士のみたいに出てくるんです。出番は少ないんだけど毎回必ず。」
とおっしゃって
「にん・とぉぉぉ〜〜〜ん!おそまつ!」
と忍豚の名台詞を披露して下さいました。

さて、そんな長い付き合いのお二人には忘れられない想い出があるそうで・・・

それは歳が一回り離れているお二人の真弓さんが28・9、松野さんが16・7歳の頃のこと。
時はクリスマスイブ、周りがカップルばかりの喫茶店で何故か二人は一緒にいたのだそうです。

「なんでこんな時にあんたと一緒にいなきゃなんないの(苦笑)」

とお互い思った悲しい想い出だそうで、松野さんに至っては、そこが

「渋谷の地下にある『時間割』という喫茶店だった」

と言うことまでしっかり覚えていらっしゃるのだそうです。

そして、真弓さんは松野さんの秘密を暴露したいらしく・・・・

「当時大好きな声優さんがいたんだよね。」

と。

松野さんは急に慌てだして真弓さんが何か言おうとするたびに

「ひゃぁ〜!」
「うわぁ〜!」
と大声出して遮ろうとされます。
それに対してさらに何か言おうとする真弓さんにやがて松野さんの遮る声は叫び声から

ひゃぁぁ〜!びっくりしすぎて脳みそ丸見え〜〜!!

に変わりました。
(「おっ、ぺれった」のけーすけさんのギャグですね。もちろん最後はしっかりチャックも閉めていらっしゃいました。)

松野さんの「脳みそ丸見え〜!」(ポーズ付き)はその後数回披露され、名古屋までその人のお芝居見るために追っかけて行った話や、その人は真弓さんより1歳上というのがヒントだと言う話で終わりました。

・・・どなたなんでしょうね(*^^*)

そしてここで本邦初公開の重大発表がありました!
この秋公開の山田洋次監督の映画に松野さんがお侍さんの役でご出演されるのだそうです。
これは楽しみですね。

「隠し剣鬼の爪」と言う作品の「犬塚小六」という役(失念していたのですが松野太紀さん公認サイトの方に教えていただきました)だそうですが、真弓さん曰く「みんなのタァ坊」だそうです。(それって褒めてない・・・??)
撮影が朝早く、寝ぼけたお顔の写真を真弓さんに送ってこられるのだそうですが、それが「つばさ」のパンフレットに掲載されているようなものなのだそうです。

なんでもその写真とは超二枚目に映っている矢尾さんとのツーショットらしいのですが、真弓さんはその松野さんのお顔を見て

「超2枚目に映っている矢尾くんを引き立たせようとわざと変な顔にしてウケを狙ったに違いない。私もそういうトコあるから・・・・」

と思ったとおっしゃっていました。

が。

真相は松野さんが写真を見た時、あまりにひどい顔なので、これだけは使わないでくれと「×」印を入れておいた写真をわざわざ使われてしまい、出来上がったパンフレット見てショックを受けたのだそうで、「苦しい時や辛い時に見るといい」とまで(^^ゞ

そして、夏の西遊記での松野さんの配役なのですが、
「言っちゃいけないってことはないけど、言っちゃうと色んな事が全部わかってしまうから」
ということでナイショのままでした。

ここでスペシャルゲストの松野さんは退場。
「最後にもう一度『菊ちゃん』に戻る?」
と聞かれたのですがさすがにもう戻れないらしく、「映画をよろしく」みたいな言葉を残して下がって行かれました。

再びメインステージに真弓さんお一人となり、次回のライブショウが織姫で7月21日に決定という告知がされました。

ライブショウについては、一日に4回もあるなんて「イルカショー」みたいだと高乃麗さんがおっしゃっていたそうですが、「イルカショーだって3回くらいだろう」と突っ込んでいらっしゃったところを見ると、やはり1日4回のライブというのは大変なんでしょうか。

さて、こうしてトークを楽しんでいるうちに最後の歌になりました。

「本日は歌詞間違いまくりですみません。最後はきちんと歌います。『島風』」

と静かに真弓さんが語り、『島風』をお歌いになりました。

会場全体に強く、それでいて優しく深く響き渡る歌声に、静かにでも熱い思いを感じながら聴き入ってしまいます。

あらためて申し上げるまでもありませんが本当に素晴らしい歌声でした。

歌い終わると

「本日は長い時間本当にありがとうございました。田中真弓でございました。」

と静かに深々と礼をされ、下がって行かれました。

なんだか一度に二度も三度も楽しい、盛りだくさんな内容で、あっと言う間の50分でした。

「カンナ」というよりは「田中真弓さん色」が強いイベントだなと感じたので、「サクラ大戦のイベント」という印象は弱い気もしますが、それが逆に私自身には非常に楽しめた内容でした。

全4回のライブで、それぞれトークや歌の内容やゲストにも違いがあったようですが、その中でもこの回を見られたのは良かったなと思います。

次回の歌謡ショウでは主演ですから、体調を万全に、無事大成功のうちに幕が下りることを今から願って止みません。
そして二ヶ月後に迫った公演を楽しみに待ちたいと思います


最後まで読んでくださってありがとうございました。


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